紙パックのリサイクル。何気に日常で見ているマークですが、ちゃんとした知識をお持ちでしょうか。改めて考えると、何となく知っているリサイクルマークとしか思い浮かばないでしょう。そこで、今一度紙パックのリサイクルマークについて再確認しましょう。
紙パックマークの基礎知識
資源のとぼしい日本にとって、これからの循環型社会のためにも、
しっかり国民がリサイクル・再資源を意識して、
地球の資源、地球の環境を守っていかなければなりません。
飲料・酒類用紙パック(アルミ不使用)については、
より一層のリサイクル向上を目指し、日本国民の正しい分別、リサイクルを促すとともに、
自治体の分別収集をスムーズにすることを目的に
紙パックの識別マークが定められているのです。
紙パックはどう回収されるの?
紙パックは、学校や自治体、またはスーパーやコンビ二にある
紙パックリサイクルボックスにて回収されます。
回収のルールは以下の通りです。
①飲み終わった牛乳パックを水でよくすすぐ。
②切り開いて乾かす
③束ねて回収に出す
以上です。
とっても簡単ですよね。
紙パックは手でも開くことが出来ます。ハサミがないから、切り開くのが面倒だから・・・
と言わずに、ささっと手で切り開いちゃいましょう!
少しの手間と意識を持つだけで、多くの環境、自然が守られるのです。
是非、手間を惜しまず、自分が住む地球を守ってあげましょう。
紙パックマークと紙マークの違いは何?
牛乳パックには、「紙パックマーク」がついていますが、
お酒やジュースの紙パックには「紙マーク」、紙としか書いていないマークが記されています。
同じ牛乳パックなのに、何が違うのでしょうか。
それは、紙パックの中身にアルミが使用されていることを記しています。
品質保持のため、アルミを使用する場合があるようですが、
アルミより紙の重量の方が大きい場合「紙」と表示することが義務付けられています。
このような素材の紙パックも、紙に再生することは可能だそうですが、
コストがかかるという問題が出てきてしまいます。
なので、マークをしっかり識別して、「紙パック」マークがついている牛乳パックだけを
リサイクルボックスに入れてくださいね。
分別はどうしたらいいの?
まずは、自分たちが住んでいる自治体に問い合わせをしてみましょう。
自治体によって、本当に様々な分別方法なので、聞いてみるのが確実です。
今は、スマートフォンからでもすぐ調べられるので、チェックしてみましょう。
紙パックはどうやって紙にリサイクルされるの?
上記でもお話していますが、
紙パックとは、牛乳容器、乳飲料容器、ジュースなどの容器で
内側にアルミのないものを言います。
1000mlのほかに、500ml、200mlなどの容器も集められています。
①紙パック
②洗って
③開いて
④乾かして
⑤回収
⑥回収業者・古紙問屋:紙パックを選別して、再生紙メーカーに輸送します。
⑦再生紙メーカー:ラミネート部分を取り除き、厚紙部分を再溶解します。
この時インクの残りを除いて綺麗な バルプに作り上げて
トイレットペーパーなどのリサイクル製品にします。
取り除いたラミネート部分は燃料などに再活用します。
⑧リサイクル製品:飲み終わった紙パックは上質な資源。
リサイクル製品に生まれ変わります。
以上、このような手順でリサイクルされていきます。
ご存知でしたか?
まとめ
私たちが使っているものの多くを海外からの原材料に頼っており、
使えるものはごみとせず資源として大事にリサイクルすることが必要です。
私たち一人ひとりが問題意識をもって、
ライフスタイルを変えていかない限り、日本はどんどん環境が悪くなる上に、
資源がなくなってしまいます。
大量消費・大量廃棄の生活を見直しましょう。