「粗大ゴミを捨てるのに困ったことはありますか?」
何を急に・・・と思う方もいらっしゃるかと思いますが
我々不用品回収業者には日々こんな意見が寄せられてきます。
○どこに連絡すればいいか分からない。
○粗大ゴミにシールはどこで売ってるの?
○自治体の回収と不用品回収業者(リサイクル業者)の違いはなんなの?
○自治体の回収と不用品回収業者はどっちがお得なの?
○自治体に電話したものの、下まで持って行かないといけない・・面倒だ。
○これってそもそも粗大ごみなの?
○お金はいくらかかるの?自治体や業者によって違うの?
粗大ごみは毎日出るものではありませんから、こういった疑問が出てくることも仕方がありません。
また、面倒だったりよくわからなかったりという理由で回収作業で損をしている方も少なくありません。
今回は、そんなみなさまの疑問を解消したい、そして皆様の粗大ごみライフをもっと充実したものにしたい!
という気持ちで不用品回収のあれこれをまとめることにしました。
粗大ごみの回収・処分の方法を正しく理解し利用すれば、
ちょっぴりお得な気持ちになれる!
1.不用品回収業者(リサイクル業者)と地方自治体(市町村区)の回収の違い
そもそも不用品回収業者と自治体の粗大ごみ回収は何が違うの?
と、考える方も少なからずいらっしゃるかと思います。
まず大きな枠での違いは
■不用品回収業者は【民間の業者】
■自治体等のごみ収集については【行政の回収】
ということが挙げられます。
じゃあその民間の回収業者と行政の回収は何が違うんだ!・・・とお怒りの方、ごもっともでございます。
というわけで、民間業者の不用品回収と行政の回収である自治体の回収の違いについてまとめていきたいと思います。
◉取り扱い(回収・処分できる)不用品の違い
【行政回収】
行政回収の場合は、取り扱う不用品にある程度制限が設けられている場合が多いです。
特に家電リサイクル法対象4項目(冷蔵庫・エアコン・TV・洗濯機)については回収してくれません。その他各自治体によって違いはありますが、パソコンやディスプレイ、オートバイやピアノなんかも回収してくれない所が多いです。
【業者回収】
極端に言うと、遺体や動物の死骸以外のものはおおよそ回収していただけます。
こちらも各業者によって多少の違いはありますが、一般的に食品類や薬品類なども回収できない場合が多いです。不用品業者は自治体からの認定を受けているため、念のために何が回収できるのか、確認しておくと良いかもしれません。
◉手続き・回収依頼と回収方法の違い
【行政回収】
①インターネットまたは電話で管轄自治体に依頼をします。
②回収日・回収時間の指定を受けます。(あくまで自治体のタイミングに合わせなければなりません)
③近くのコンビニやスーパーなどで入手できる“粗大ごみ処理券”というシールを購入し必要項目を記入後、回収を依頼する粗大ごみに必要な金額枚数を貼り付けます。
④指定を受けた回収日・回収時間に指定の場所へ出しておきます。(行政回収の場合は、冷蔵庫などの大きな粗大ごみでも、指定の場所へ自力で運ばなければなりません。)
⑤回収日に回収されています。
【業者回収】
①インターネットや電話でのお問い合わせで、回収を依頼する品目を伝え、日時を指定し回収または処分にかかるおおよその金額を伺います。
②指定日に回収業者が回収をお願いした場所まで訪問してくれます。(指定場所に本人がいることが必要です。)
③業者が搬出を行い、回収費用を支払い回収完了です。
◉回収エリアの違い
【行政回収】
回収エリアについては、各自治体の管轄内となります。
【業者回収】
回収エリアについては、各業者が定める回収エリアとなります。ほとんどの回収業者はHP上などで回収エリアについての記載をしてますのでそちらを参照し、回収可能エリアかの確認をしておくと良いでしょう。
◉回収・処分にかかる費用の違い
【行政回収】
行政回収は自治体の行っているサービスなので、回収費用については比較的安めに設定されています。自治体ごとに費用の違いはありますがおおよそ 1000〜2000円/1個 といった具合で回収費用が設定されています。
また、『粗大ごみ ◯◯市』など、お住いの自治体名を入れてウェブで検索すれば回収できる品目とその値段が記載されているページが見つかるので、事前に回収にかかる費用を把握することが出来ます。
【業者回収】
業者回収は民間のサービスである為、回収費用についての料金設定は各業者ごとに異なります。設定費用については行政回収よりも2倍〜3倍など、高めに設定されていることが多いです。しかしながら、行政処分では回収に費用がかかってしまう不用品でも業者回収であれば無料で済んだり、買取も行っている業者なら買取という形になることもあるので、一概に高いとは言い切れないでしょう。業者回収を利用する際は、回収に費用のかかる不用品、回収無料の不用品、また買取可能な不用品等の確認をウェブページまたは電話等で確認するのが良いでしょう。
以上、つらつらと不用品回収業者(リサイクル業者)と地方自治体(市町村区)の回収の違いについてまとめてきました。
・・・で、結局どっちを使えばいいの?
ということで、これまで2つの回収の違いと特徴について書いてきましたが、ここで行政回収と業者回収を利用するメリット・デメリットについてまとめます。
最初にまとめておけばよかったのにという声も聞こえますが、今、まとめます。
何事も前置きは大切ですから。
2.行政回収と業者回収のメリット・デメリット
◉行政回収のメリット
①回収・処分にかかる費用が安い
②事前に確定した回収・処分費用が把握できる
③回収日に不在でも構わないので、回収業者と顔を合わせずに済む
◉行政回収のデメリット
①回収手続き・回収依頼が面倒
②指定の場所まで自力で不用品を運ぶ必要がある
◉業者回収のメリット
①回収手続き・回収依頼が簡単
②無料で回収や処分または買取可能
③不用品の搬出等は業者が行い、不用品の運び出し等の手間がない
◉業者回収のデメリット
①搬出費等で、回収・処分にかかる費用が高くなることがある
②回収日には在宅等指定の場所にいる必要がある
以上が大まかな不用品回収業者と行政の回収のメリット、デメリットであると言えます。
今回はより具体的な例をもって、どちらを利用した方が良いのか?というテーマについてまとめます。
いい加減さっさとまとめてくれとの声も多数聞こえますが、最後に、まとめます。
焦らすことも時には必要ですから。
3.実際の不用品回収業者(リサイクル業者)の回収の流れを見てみる。
レートオフ(不用品回収業者)のお客様(以下U氏)で、実際にあったお話です。
自治体に電話をしたものの、家の下まで運ばなければならないという理由でエキテンを見てレートオフに電話を頂きました。
(不用品回収業者やリサイクル業者の情報はエキテンに多いです)
①見積り
「テーブル1台とイス3脚が引っ越しで不用品となり回収して欲しいです。可能ならば買い取ってもらえないでしょうか。」
と依頼を受け、「HPからLINEを使用して、回収予定の不用品の写真を送って欲しい」との旨を伝えると早速返信がありました。
写真を確認させていただき、「買い取りはできませんが、処分料金を頂き、回収することなら可能です」とご回答。
U氏からは「回収でいいので処分して欲しい」と了承を頂きました。
その後、
回収のご住所
マンション or 一戸建て
エレベーターの有無
作業料金
日程等の調整
を引き続き、LINEでやり取りを行います。
U氏の家は、レートオフから車で10分程の場所に在り、エレベーターが使用できるマンションだった為、階段作業による追加料金は発生せず、当社規程の料金で作業することになりました。
✳︎リサイクル業者(不用品回収業者)から遠方であると出張料金が追加になることがよくあります。またエレベーターが無いマンションやビルの場合も、階段作業が発生するため、運搬物によっては追加料金がかかるケースがあります。事前にしっかりと確認を行うことをオススメします。
U氏との調整の結果、翌日の18時30分から、作業料金4,000円で回収することになりました。
✳︎レートオフでは、当日のキャンセルでもキャンセル料は発生しませんが、各事業者業者によっては、キャンセル料がかかる場合があります。
②回収
当日1時間前にU氏に電話でご連絡し、自宅にご訪問しました。
まずテーブル、イスの搬出経路を確認します。(テーブル、イスが室内組立の物であるとドアより大きくて通らない可能性があるため)
搬出経路の確認が出来ると、搬出の際に、他の家具等に当てないように慎重に運び出します。当然ですが、お客様に手伝って頂く事は一切ありません。
トラックに積み込むと回収作業は終了です。作業終了時にU氏に室内を確認していただき、ドア、壁、床に傷がなければ当初の料金を現金で頂きます。
(レートオフでは契約が決まってからの追加料金は、一切頂いておりません。)
今回の作業実績は、作業料金4,000円、作業者1人、作業時間約10分です。不用品回収物がテーブル1台とイス3脚の為、軽トラック1台。
U氏のご自宅は、引っ越し後の作業だった為、テーブルとイス以外の物がほとんど無く回収作業がスムーズに行えました。
回収したテーブルとイスは、レートオフで解体し、木、布、アルミなどに分別して他の業者に回収を依頼します。
これにて回収作業は終了です。
今回のこの回収例のポイントを押さえながら、まとめです。
やっとまとめます。
やっぱり最後はまとめることが肝心ですから。
4.まとめ【不用品回収業者と地方自治体どちらを利用するべきか】
利用するシーン、不用品の数や立地によって使いわけよう!ということが前提にはなるわけですが、結論です。
●引越しの際の不用品回収や女性の場合は不用品回収業者に!
●回収数量が少なく立地・建物条件が悪い場合は自治体の回収に!
今回、2つの回収サービスの違いや特徴、そしてメリット等を比較してきました。
結論から述べますと、状況によってどちらを利用するかを決定することが望ましいです。
例えば今回の例で取り上げた事例については「自治体の指定の位置まで不用品を運び出す」ことが面倒であったり、回収業者から自宅の位置が近く、『出張費用がかからなかったこと』、そしてエレベーターのあるマンションだった為『追加の搬出費用がかからなかったこと』が結果的に作業料金4,000円、作業時間約10分という比較的安価で手間の少ない回収結果につながったと考えられます。
今回のケースでは残念ながらありませんでしたが、特に引っ越し作業にかかる不用品回収については運び出す不用品の数も多く、且つその中で買取可能な不用品があることも多いので不用品回収業者にお願いする方がオススメです。
いちいち運び出す手間をかけ、回収されるものだけ回収してもらうような行政回収は手間も時間もかかる上に、回収されない不用品は自宅で保管しなければならないですからね。そういった場合はほぼ全ての不用品を回収、且つ買取もしてもらえるような不用品回収業者に頼むと良いでしょう。
また、女性などは数量が少ない場合でも不用品の運び出しが困難なので、こちらも回収業者にお願いしましょう。
回収を依頼する不用品があらかじめ決まっていて、数量が少ないこと(運び出しが比較的楽)、且つ不用品回収業者に頼むと回収費用が高額になる要素がある(マンションタイプや立地等が悪い)場合は行政回収にお願いするのが良いでしょう。
さて、これまでの内容で不用品回収についてのあれこれをご理解くださったと思います。
ただ、不用品回収を業者にお願いしたら、幸運にも高価格で買い取ってもらえましたよ!!
なんてことも稀にあります。
というわけで最後に
『不用品回収で高価買取が見込めるランキング』をご紹介します。
不用品回収を自治体に依頼する一歩手前で私たちを思い出しますように・・・。
5.番外編【不用品回収業者(リサイクル業者)が高価格買取してくれるランキングTOP3】
第1位「製造5年以内の生活家電」
電子レンジや掃除機など、製造5年以内の物なら買取してくれる業者はたくさんあります。
可能な限り綺麗にしてリサイクルショップに持って行きましょう。
持ち運びが難しい物は、電話や出張査定を利用して概算の金額を聞くことも出来ます。
第2位「ブランド家具」
2位はイメージ通り、やはりブランド物。その中でもブランド物の家具。
不用になった家具は買取が難しいと一見思いがちですが、カッシーナやカリモクなどは状態が悪くても買取してもらえる場合があります。
第3位「趣味グッズ」
少し範囲が広いですが、趣味グッズ。
昔のゲームや販促品や、贈答品もまとめて持っていけば、買取してもらえるケースもあります。希少価値が高い物は、びっくりするほどの高価で買取なんてことも。