あなたは洋服を何枚持っていますか?ミニマリストと呼ばれる人たちは、少ない洋服を着まわしてオシャレを楽しんでいます。そんな研ぎ澄まされたファッションを目指すなら、不要になった手持ちの服はリサイクルショップに買取してもらうのが賢明ですよ。
ミニマリストの始まりとは
もともとは、2009年ごろにアメリカで提唱されはじめたようです。日本では、2013年頃から広がりをみせはじめ、2015年には新語・流行語大賞にもノミネートされています。暮らし方のお手本としてミニマリストの方のブログが人気になり、関連書籍もたくさん出版されています。
ミニマリストにも程度がありますが、基本的には「本当に必要な物だけを持つことで、逆に心に余裕ができ、豊かに生きられる」という考え方を持っています。なんでもかんでも大量に消費して使い捨てる現代社会に、一石を投じる新しいライフスタイルと捉えてもらうといいかもしれません。その「ミニマリスト」に共感する人が、若い世代を中心に増えているのです。エコブームから循環型社会(リサイクル社会)が進みましたが、その進化系ともいえるかもしれません。
ミニマリストが物を選ぶ基準は「自分が必要なものであるかどうか」ですので、他人からすれば絶対に必要なものもあるでしょうし、逆に他人には要らないものでも自分にとっては必要不可欠なものもあるでしょう。個人差があるとはいえ、ミニマリストは本当に少ない持ち物で生活をしています。アメリカにはシャツが2枚しかないというミニマリストもいるというから、驚きです。その方の主張によると、コーディネートに悩まなくなったり、服を選ぶ時間が省かれたり、とても効率的なのだそうです。
ミニマリストが必要とする洋服
さすがにシャツ2枚というのは極端すぎると思うかもしれませんが、実際にミニマリストの方は、選び抜かれた洋服しか持っていません。
多くのミニマリストが手本としているのが、パリに暮らす人々のクローゼットだそうです。彼らの多くは、季節に合わせて10着しか洋服を持っていません。その10着をどう組み合せて着まわすかで、シンプルで洗練されたオシャレを楽しんでいるのです。
基本的な洋服をご紹介すると、ジーンズ、パンツ、スカート、白シャツ、ボーダートップス、ジャケットなどの羽織もの、などです。男性と女性でアイテムは違うかもしれませんが、ボトムス2~3着、トップス2~3着、アウター2~3着といった構成だと思います。
ミニマリストの方は、重ね着をしてオールシーズン活躍できる服をうまく取り入れています。また、着まわせることを考えて、服の色も黒、紺、白がベースになっているようです。洋服以外にも、靴やカバン帽子などの小物もオシャレには欠かせませんが、ミニマリストの方のブログを拝見すると、靴はだいたい5足前後、帽子も夏用と冬用にそれぞれ1つ、カバンも機能性の高いものを2つか3つだけ持っている、という印象を受けました。
ミニマリストの方の洋服は、選び抜かれたものばかりです。また、1着を長く愛用されている方が大勢いました。特に、流行に左右されない「定番」と呼ばれるブランドの服は、洋服がくたびれてしまっても、同じものを買い直せるという理由で支持されているようです。
要らなくなった洋服は
ミニマリストの方が大事にしていることは、物が少ないからこそ生まれる豊かな心や無駄のない循環型の社会だと思います。ですので、自分は必要ないと思った洋服でも、誰かが探していたものであるならば、次の人の手に渡り、着てもらえた方が、きっとミニマリストの信念に反しないのだろうと思います。手持ちの洋服は、リサイクルショップに持ち込んで買取してもらいましょう。
クローゼットから洋服が溢れている生活を変え、イチからミニマリスト的ファッションを目指す時の参考になればと思います。