お店を廃業することになった時、もしくはリニューアルする時。それまで使っていた様々な大量の器具や備品をどうすれば良いか、土壇場で慌てる前に知っておきたいのが「店舗買取」という方法。今回は飲食店のケースをご紹介します。経営者の皆様は必見ですよ!
店舗買取って何?
店舗買取とは、簡単に言えば「お店を丸ごと査定して回収する」ということ。また土地も込みの場合は「居抜き物件として売却する」とも言えます。たとえば、飲食店さんが閉店をする際には、お店の物件自体、その他調理に使っていた什器や調理器具、お客さんのテーブルや椅子などあらゆる物の行く先を決めなくてはなりません。仮に全部捨てる、とした場合でも粗大ゴミとして出したり、冷蔵庫やエアコンなどについてはリサイクル法に従って処分したりしなくてはならず、処分方法にも頭を悩ませなくてはならないのです。閉店時は諸々の後処理が非常に多く、その他のことでも大忙しな中、処分に悩むなんて時間の無駄。しかし、この「店舗買取」という方法はお店にあるものを業者が全て査定をし、買い取ってくれるためその手間が省ける、さらに買取なのでお金も手に入るという一石二丁な方法なのです。
どんな業態でも買取可能?
ひとくくりに「飲食店」と言っても業態は様々。居酒屋、ラーメン屋、イタリアン、カフェ、フレンチに中華。他にも、焼肉、焼鳥、和食、インド料理など店舗買取の対象はもちろん全業態(もちろん業者にもよりますが、多くは全業態対応しています)。どんなジャンルも問いません。居酒屋やラーメン屋は新規出店も多い業態なので需要が高い業態と言えますし、イタリアンやカフェなどのレストラン系は比較的清潔感が保たれたままの状態も多いので買取やすい物件が多いのが特徴です。また、無国籍料理などどちらかと言えば少数派であっても、それはそれで希少価値は上がるため需要はあるのです。
店舗を高く売るために普段から気をつけておきたいこと
店舗買取の際、なるべく高値で売るためには「清潔感があること」が1つのポイントとなります。10年以上お店をしていても、毎日きちんと客席や厨房の隅々まで磨いて掃除をしていれば、買取時も清潔感を保っていられます。逆に、短期間であっても掃除を怠っていれば油汚れなどがこびりつき、頑固な汚れとなって不衛生な印象を与え、マイナス査定になってしまいます。特に、排水設備は飲食店の大きな要になるため、手入れができていることは必須。なので、毎日コツコツときちんと真面目に掃除をする、というのが高額査定を狙うには大切になります。とは言え、飲食店はお店を清潔に保つというのは基本中の基本なので、売却するしないに関わらずしっかりと掃除はしましょうね。
買取業者を選ぶ際にチェックしておきたいこと
飲食店で使用する厨房機器は専門的なものが多いのが特徴。素人が見たら「一体何に使う道具なの?」というようなものもあります。要するに、専門知識がなければその価値をきちんと評価し査定に繋げてくれません。そこで、普段から厨房機器の取り扱いをしている業者を選ぶということが大前提です。業者のホームページなどを見ればすぐに確認できます。過去の買取事例が掲載されていることもありますので、同業態の事例があるかチェックしてみると良いでしょう。また、その他にも買取だけでなく、店舗の内装、調理器具の解体、処理のノウハウがある業者であれば、閉店時の後処理にあれこれ色々な業者を呼ぶ必要がなく、1社でまとめて買取~解体~処理までの後処理をしてくれるので、手間がかからずさらにラクになります。
いかがでしたか?閉店、事業撤退など何かと忙しく、また物入りな状態の時に、ぜひこの方法を思い出してみてくださいね。