「辛いし、疲れる」遺品整理を上手に進めるポイントを紹介

「辛いし、疲れる」遺品整理を上手に進めるポイントを紹介

「遺品の整理が終わらない」「気持ちが辛くて進まない」など、遺品整理に手こずる声や疲れるといった声を多く耳にします。

遺品整理の作業に疲れた方は、一度手を休めてみてはいかがでしょうか。

今回、遺品の整理で疲れがたまる理由と、スムーズに作業を進めるポイントを解説します。

どうすれば遺品整理に一区切りできるのか、きっかけが見つかるかもしれません。

遺品整理で疲れる理由

遺品整理は疲れる、という声は男性・女性問わず多く聞かれます。その理由について解説していきます。

思い出の品が多く、辛い気持ちになる

遺品の整理を始める時はまだ故人との別れから完全に立ち直っていないタイミングで始めるケースが多いです。

そのため、片付けを進めていくにあたり故人との思い出がよみがえる品や故人が大切にしていたものが出てきて仕分けるのは、とても辛い作業になります。

故人との結びつきが強かった方にとっては、特に厳しいでしょう。

こうした場合、あまり無理をせず、気持ちを整えながら作業を進めていく必要があります。

体を動かすので、肉体的にも大変

遺品の整理は家全体におよびます。特に、持ち家の場合は沢山の荷物が屋根裏などにしまい込んであるケースが多く、肉体的にも体力を消耗する作業となります。

高齢化や単身世帯の増加など、遺品の整理を行う側の年齢も高くなっており、高齢者の方1人だけで作業を進めるのは厳しいのが現実です。

屋根裏の荷物や重たい家具の搬出などは無理せず、親戚や業者の手を借りて進めることを検討してみてはいかがでしょうか。

決断の連続で疲れがたまる

今まで家の中のことをパートナーに任せていた方や、男性の方に多いのが処分すべきものが分からないという問題です。

とっておくべきなのか、不要なのかと悩みながら作業を進めているため、非常に時間がかかってしまうのです。

進め方がわからない

そもそも、遺品の整理をどう進めていいかわからないという方も多いでしょう。

遺品整理の進め方については、「遺品整理とは?進めるタイミングと手順が知りたい」で手順を説明していますので、参考にしてみてください。

それぞれ、手順に沿ってひとつひとつ進めていくとスムーズに整理が進みます。

遺品の整理を上手く進めるポイント

遺品整理が大変な理由が分かっていても作業がうまく進められないという方は、次に紹介するポイントを意識しながら進めてください。

どの項目にも共通することですが、マイペースに進めることが肝心です。

遺品整理を始める前に、気持ちを整える

遺品整理を始める前に、故人を思う気持ちを整理しておきましょう。

遺品の中には、手紙や写真、肌身離さず持っていたものなど、故人を強く思い出させる品がたくさん出てきます。

その度にひとつひとつ思いを馳せてしまうと、非常に辛い気持ちになります。

こうしたものが出てきたらどうするのか、「一旦衣装ケースに全部しまう」「整理をつけるために処分する」「供養する」といったようにあらかじめ対応を考えておき、いざ故人のものが出てきた時にすばやく対応するといいでしょう。

必要なものを揃えておく

遺品の整理では、想定以上に多くのものが出てくることが多いので、あらかじめ準備を整えておくことが大切です。

ダンボール箱や衣装ケース、ゴミ袋などは多めに用意しておき、スムーズな遺品整理ができる体制をあらかじめ作っておきます。

また、作業中のケガを避けるため軍手を準備し、ホコリ対策のマスク、迷ったものや捨てるものなどを撮影しておくカメラも用意しておくのもポイントです。

悩みすぎない

遺品の整理で、悩みすぎも作業が進まない理由のひとつです。

作業が進まない場合は、まずは分けることに集中して取り組み「紙類」「家電」「家具」「書類」「服」などのように種類ごとに分けることから始めてみましょう。

体力を使うので、適度に休憩を取りながら進める

作業は引っ越しに近く、体力が必要です。そのため適意、休憩を取りながら進める必要があります。

女性や高齢者の方には持てない重い荷物などが出てくるケースもあるので、無理をせず周囲に助けを求めるなど、無理をせずに作業を進めることが大切です。

また、夏場は非常に熱くなりますので、熱中症などにも最大限注意を払う必要があります。

遺品整理のプロに相談する

「1人ではできそうにない」とか「遺品整理が進まない」といった場合には、遺品整理士の資格を持った専門業者に依頼を行うという方法もおすすめです。

遺品の整理を手掛けるプロの力を借りれば、スムーズに片付けや処分も進むので人手が足りない方や高齢の方などを中心に利用者が増えています。

あらかじめしっかり範囲を決めておく

遺品整理業者との間で、「必要なものがわからなくなった」などといった不満の声もまれに聞かれます。

こうしたトラブルを避けるために、事前に依頼する範囲や取扱い方、料金などについて、しっかりと話し合っておく必要があります。

特に、貴重品や思い出の品についてはあらかじめ撤去しておく、故人が使っていた部屋の整理はご自身で行うといった対策をとっておけば、後のトラブルは避けられるのではないでしょうか。

誰でも辛いし疲れるのが遺品整理。無理せずに進めるのがコツ

遺品の整理は誰にとっても肉体的・精神的にきつい作業です。

体力と心の両方が消耗しますので、できるだけマイペースに進めるのがポイント。

一方で、遺品整理は故人への思いに一区切りつける大切なものでもあるので、無理のない範囲でご自身や家族の手で進めていきましょう。

遺品整理業者に依頼する場合は、お互いの作業範囲をあらかじめ決めておくなど、上手に活用して無理のない整理を進めてください。

 

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