遺品整理といえば、捨てるか捨てないかを決めるイメージがあるかもしれませんが、捨てる以外にも処分方法があります。その一つが買取です。今回は、時代が変わっても高値で買取してもらえる「金」について詳しくご紹介したいと思います。
貴金属買取の代表といえば「金」
遺品の中で価値あるものとして一番に上がってくるのは貴金属。その中の代表はやはり「金」です。遺品整理の際に探して欲しいものリストの中でも、金はよく上がってくるようです。金の価値が認められているのは日本だけではありません。そして金は遥か昔からその価値が認められてきた貴金属の王様と言えるでしょう。
金の価格相場とは?
金には世界共通の価値があり、世界基準となる国際価格があります。この価格は日々変わっていくので、通貨と同じように昨日と今日で買取価格が違うということもあります。遺品として金が見つかった場合、すぐに売れば良いというものではなく、時期によってはタイミングを見計らった方が良い場合もあるでしょう。そして世界基準があるということは、どこの国、どこの店でも同じ金額で買い取ってもらえると思うかもしれませんが、そうではありません。ベースはもちろん国際価格によって変わるのですが、売買マージン、運送コストなどの諸経費によって価格は違ってきます。できるだけ高く買取をしてもらうためには、いくつかのお店を回ってみた方が良いでしょう。1g◯◯円という表示を見ると30〜40円の違いしかないと感じたとしても、もし金が100gあれば3000〜4000円の違いがあるということになるので、その差は大きいですよ。
傷がついたり、汚れたりしていても金は売れる!
遺品から金が出てきたとしても、ものすごく古いものであったり、傷がついていたり、埃をかぶっていたりしたら買取してもらえないのでは?と不安に思う人もいるかもしれません。しかしその心配はないのです。なぜかというと、金の買取価格は重さと純度に比例して決まるからです。
金とは言っても、全てが金塊で出てくるわけではもちろんありません。遺品の中には、例えば金のブレスレットやネックレスなど、アクセサリーの形で出てくることもあるでしょう。金とはいえ、アクセサリーであれば壊れていたりくすんでいたりしては買取してもらえないと考えるかもしれませんが、それも心配ありません。例えチェーンが切れていても金の価値は変わらないからです。遺品整理専門業者であれば、価値あるもの、売れるものを適切に判断してくれると思いますが、ご自身で遺品の整理をする際には、壊れていたり汚れていたりするから売れない、と自己判断してしまわないように気をつけてくださいね。
金色をしていても金じゃないかも?
遺品整理をしていて金色のアクセサリーが出てきた時、自分が買ったものではないので「金だ!」と思うかもしれませんね。でもちょっと待ってください。金色だからといって、金とは限りません。金メッキという可能性もあります。
金であれば、「K24」「K22」「K18」「K14」「K12」「K10」という刻印されていることが多いので、この刻印がなければ偽物の可能性が高いでしょう。
また、おうちに磁石があれば、アクセサリーに近づけてみてください。もしくっついてしまえば偽物です。メッキの内側にある鉄が磁石に反応してしまっているんですね。金であれば磁石に反応することはありません。
金である証拠の刻印には、金の含有率である「1000」「750」「585」というような数値もあります。また逆に「GP」「HGE」「RGP」「GF」「GEP」のような刻印があれば金メッキの可能性が高いです。何にしても遺品整理業者や専門の買取業者に査定してもらうのが確実ですが、ぬか喜びにならないよう、騙されないよう、ある程度の判別知識があるに越したことはないでしょう。
遺品を捨ててしまうのではなく適正な価格で買取してもらい、そのお金を活用できれば、故人も喜んでくれるのではないしょうか。
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