遺品の整理 ~寄付できるもの〜

遺品の整理 ~寄付できるもの〜

大切な人の遺品を整理していると、処分に困るものも多いはず。処分するには忍びない故人の大切な品は、「寄付をする」という選択肢があるのをご存知ですか?遺品の寄付について、知っておきたいポイントをいくつかご紹介します。

【寄付に向く品① 衣料品】

それほど持っていないつもりでも、意外と持っているのが衣料品。遺品の中でも多くを占めるのではないでしょうか?
売りに出したところで、タダに近いような金額になるだけなら、まとめて寄付する方が気持ちはすっきりするかもしれません。以前は、日本国内で寄付された古着は、直接海外の寄付先に渡っていましたが、今は古着を集めた団体が国内のフリーマーケットやリサイクルショップで一旦販売をし、その売上金を寄付するというケースも増えてきているようです。また、最近は、ファストファッションの普及等で、日本の衣料品の廃棄量が問題視され、アパレルメーカー各社が衣料を回収するリサイクル活動を強化しています。例えば、ユニクロやGUを展開するファーストリテイリングやワールド、H&Mなど、おなじみのメーカーで取り組みを行っているようなので、一度チェックしてみてはいかがでしょう。

【寄付に向く品② はがき・切手】

遺品の整理をしていると、引き出しや本棚に切手やはがきは残っていませんか?
未使用のものだけでなく、書き損じはがき・使用済み切手も寄付できます。使用済み切手はコレクターが買い取ってくれることでお金に換わるので『使用済み』であっても構わないそうです。余った年賀はがき、記念切手やコレクションの切手帳などが残っている場合は、捨てずにぜひ寄付しましょう。団体によって規定は違うものの、どんなに古いものでも大体回収してくれます。回収した切手やはがきは、換金され、福祉団体などの運営資金になったり、海外の支援に役立てたりします。

【寄付に向く品③ 文房具、学用品】

文房具や学用品は、子供たちが勉強するために使う必要不可欠なもの。そのため、児童養護施設などの福祉施設、学校、途上国のコミュニティなど様々なところで寄付を募っています。品物としては、鉛筆、ボールペン、鉛筆削り、クレパス、絵具、ノート、定規、楽器類(リコーダー、ピアニカ、カスタネット)といったものです。遺品整理に限らず、部屋を整理した際に家で眠っているものが見つかれば、未来ある子どもたちの学習のためにぜひ役立ててください。

【寄付に向く品④ 本】

本も、昔から多く寄付されてきたポピュラーなものの一つです。故人が読書好きの方であったのなら、遺品の整理の際、本棚にたくさん残されているかもしれませんね。本の内容や状態にもよりますが、古本は寄付に出すと福祉施設や学校や医療施設などに届けられます。もしくは換金された後、各団体の運営に役立てられます。
本は知性や感性を育て、人を豊かにします。故人が大切にしてきた本を捨ててしまうのは忍びないですよね。ならばまとめて寄付し、誰かの手に届けることで、その人の人生を豊かにしてみてはいかがでしょうか。

【寄付に向く品⑤ ぬいぐるみ】

意外と思われるかもしれませんが、実はぬいぐるみの寄付を受け付けている団体は結構多いのです。遺品のぬいぐるみには魂がこもっているのでは…ということも頭によぎり、なかなか捨てるのは難しいですよね。寄付をすれば、国内の幼稚園や保育園、病院、海外途上国などに送られることになります。特に貧しい国の子供達は、普段の生活の中で、ぬいぐるみを買ってもらうことがないので大変喜んでくれるそうです。

【寄付に向かない品】

寄付するための絶対条件としては、その品物が十分に使用できるということです。壊れたもの、汚れがひどいもの、劣化が著しいものを一方的に寄付しても、寄付された側は困ります。送って喜ばれるものかどうかを冷静に判断し、十分な配慮を行ってくださいね。寄付を受け付けているボランティア団体はインターネット検索をすればヒットするはずですので、各団体のサイトを見てみましょう。必要とされている品物は何なのかが記載されていますので、参考にしてください。

【最後に】

遺品の整理とは、単なる不用品の整理とは異なります。故人が愛用していたものは、ご遺族にとっても特別な品々です。そうした思い出の品を社会貢献に繋げることは選択肢の一つになるでしょう。寄付も難しいような遺品がある時は、専門の遺品整理業者に相談するとよいですよ。

 

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