部屋を何度綺麗に整理しても、また元のゴミ屋敷に戻ってしまうという人がいます。一体、その原因は何なのでしょうか?これを読めば、ゴミ屋敷から脱するヒントを見つけられるかもしれません!ゴミ屋敷になりやすい人の傾向と特徴をまとめてみました。
ゴミ屋敷になるまで
ゴミ屋敷はある日突然目の前に現れるわけではありません。1日1日の積み重ねが、大量のゴミの山を築いていきます。
ゴミ屋敷に住んでいる人は独り暮らしがほとんどで、男女比は4:6で女性の方が多い傾向にあると言われています。同居してれば、お互いに牽制しあって整理整頓をするでしょうからゴミ屋敷に辿りつくことは少ないはずです。
つまり、単身世帯の若者や高齢者がゴミ屋敷の住人になりやすいと言えます。では、具体的にどのような特徴があるかみていきましょう。
ゴミ屋敷住人の傾向・特徴
①高齢者・認知症の人
片づけるための体力も気力も衰えてしまうのが高齢者です。身体が思うように動かず、徐々に掃除が出来なくなっていきます。人に頼ることをよしとしない世代ですので、「汚れた部屋を他の人に見られたくない」という心理が働き、隠してしまうのも高齢のゴミ屋敷住人の特徴と言えます。
加えて、認知症になれば物の在り処が分からなくなります。無くしたと思い込んで新しい物を買ってきてしまったり、ゴミの日を忘れてしまってゴミが部屋に置き去りになってしまったりすることもあります。近年は独居老人が増えている為、高齢者の生活に周りの目が届かなくなりゴミ屋敷と化してしまうのです。
②執着心の強い人
お年寄りが抱く「もったいない」という気持ちだけが執着心ではありません。新しい物への執着が異常に強い人、所謂「買い物依存症」の方もゴミ屋敷になりやすいのです。
高齢者の方は、物の少ない時代に育っているため、なんでも大切に仕舞っておく傾向があります。その考えは、長い人生においてずっと培われてきたものですから、不用品だと説得するのも一苦労になります。
一方、若年~中年層の女性の特徴として「買い物依存症のゴミ屋敷」があります。最初は真新しかったであろう品物が、使われないまま放置されて次第にゴミになっていくパターンです。
新しい物への執着は、まだ使えるものがあり、数も十分に足りているのにどんどんと新しく買い足してしまうことです。洋服やバッグ、靴、アクセサリーなどの装飾品、化粧品を次から次に買い込み、収納場所がなくなって部屋の中に溢れてゴミ屋敷になっていくのです。
③片づけが苦手・出来ない人
片づけの習慣は、幼少期の躾が大きく関わってくると言われています。小さいころから、片付いていない部屋で過ごしていると、汚れていることへの抵抗がなくなります。
大半の人は、部屋が散らかっていることに対して嫌悪感を抱く場合が多いのですが、周りにゴミや物が溢れている環境で育っていると、物に囲まれている事で精神的に安定し、逆に整理整頓されていることに拒否反応を示す場合があるそうです。
最近では、ADHD(注意欠陥多動性障害)、 ADD(注意欠陥障害)が原因でゴミ屋敷を作り出してしまうという話もあります。
ゴミ屋敷を脱するには
ゴミ屋敷からの脱却は一筋縄ではいきません。単に、ゴミを捨てれば解決するものではないからです。前述したように、老いからくる身体機能の衰えや認知症が一因となっていることもあるでしょうし、心理的な孤独が原因であることもあります。様々な要因が複雑に絡まり合っていることがほとんどです。
もし、一度片付いた後に再びゴミを溜めこんだとしても、周りの人が当人を責めないことが大切ではないでしょうか。ゴミ屋敷になる原因を取り除く作業を丁寧に繰り返してほしいと思います。