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ゴミ屋敷や遺品整理の現場に行くと、いろいろな思いがけないことに出会います。
良いことも悪いことも、中にはこの場で言えないこともあります。
そんな中から今日は私達が普段現場で業務を行う際によく起こることや珍しいこと、良く発見するもの、やばいものについて紹介しようと思います。まずは、見つかるもの編から説明します。
見つかるもの編
・やばい手紙
これは本当に良くあります。浮気相手からの手紙など家族の人には見せることが出来ない手紙がタンスの奥から見つかることが有ります。中には、住んでいた本人が書いた呪いの手紙など、怖い手紙が見つかることもあり、ビクビクしながら作業していることもあります。
・工具のフルセット(一家に一台ある)
当たり前といえば、当たり前なのですが、工具のフルセットはだいたいあります。
ただ、こんな豊富なセットはいらないと思うケースがよくあります。
そんな印象が強いので、候補に上げました。
・使っていない餅つき機、結構ある(古い家限定)
これは、木造の古い家で作業している時に発見することがあります。
昔は、一家で良く餅つきをしていたのでしょう。今ではなかなか見られないですが、作業をしていると昔の日本の良き時代に想像を馳せてしまうこともあります。
・証券がある(家の人にも言っていない)
これも、古い家の場合に見られるのですが、〇〇株式会社の株券などの証券が見つかることがあります。亡くなった方が、家族に言っていないケースがあり、発見してから大慌てで相続手続きを始められたこともありました。
・見たことの無い写真が出てくる
こちらも良くあります。見つかると遺族の方が興味津津で、その場で長時間見ることになり、作業が一向に進まないことがあります。
・昔のお金がある
証券と似ているかもしれませんが、古い家ほど昔の貨幣が見つかります。家族の人では価値が分からないケースがほとんどなので、そういった場合は知り合いの鑑定士さんを紹介します。鑑定結果が思い寄らないほど高額になったケースもありました。
・へそくりが見つかる
この記事を読まれている方は今すぐ家の中を探してみて下さい。ほとんどの場合、家族のへそくりが見つかると思います。それぐらい、現場ではへそくりが見つかります。
タンスの中、布団シーツの中、服のポケットなどが多く、見つかった場合は、「現金が落ちてました」とお伝えし、お渡しします。「へそくりがが見つかりました」とはお伝えしません。
・ラベルが外されたペットボトル(中身はかなり警戒します)
これが見つかったら最悪ですもちろん中身がなかったら問題無いのですが、あった場合は大問題です。ラベルがないので、何なのかわかりません。液体なのか個体なのか、臭いがあるのかどうか、もしかしたら劇薬かも知れない、そういった中身を判別しないと処分できませんので、取扱にはかなり気を使います。
・ディズニーランドのお土産(100パーセントあると思います)
一家に一台の工具のフルセットより、見つかる可能性が高いです。
それほど皆さんディズニーランドに行っているし、そこでお土産を買ったり、友人が言った際にお土産を貰っているのでしょう。特にお菓子が多いですね。
番外編
・遺書とかはない
遺品整理の業務は遺書などの亡くなられた方の痕跡物が多く残っているのでは、と思われている方が多いかもしれませんが、こういったものが見つかるケースはほとんどございません。もちろん遺書ならば発見されやすいように管理しているので、業務前にご遺族の方が確認しているケースや刑事事件であれば、警察が証拠品として取り上げているので、
そういったものが見つかることはあまりないです。
起こる編
・家の中から出ない家具がある(サイズ的に)
不思議なことが起こります。家の中にあるということは、家の中に入れたはずなのに、何回試しても物理的に家の中から出ない家具があります。このミステリーの答えは単純なことです。家具を入れた後に、出すことを考えず家を増改築したことが原因です。こういった場合は大変で、一部取り壊して搬出作業します。皆さん、家を増改築する際は、家から出るときのことも考えて、計画を立てましょう。
・エアコンの室外機が取れない
これも作業が辛いケースです。住み始めた後に、隣に家が建ち、隣の家と距離が近すぎて、取り外しができないことが起こるのです。
・作業後に家族の方が「こんな広かったんや」と言う(ゴミ屋敷限定)
ゴミ屋敷の現場では、作業後の確認時にほとんどの確率で上記セリフを言います。
それほどゴミ屋敷は、動ける場所が少なく、狭く感じます。しかも長年かけてゴミ屋敷になっているので、昔の広さを忘れているケースがほとんどです。なので、作業後に感動した結果、感謝の気持ちも込めて頂き、「こんな広かったんや」と言ってくれます。
・おおかた片付くまでは床の素材がわからない
作業していると良く「あっ、この部屋、畳やったんや」といった床の形式についての言及があります。作業の大部分が終わるまで床の素材は分かりません。ただそれだけのお話でした。
・近隣住人から片付け中に感謝される
これは嬉しいことですね。ゴミ屋敷の場合、周辺住民に迷惑をかけているケースが多く、
作業中に近隣住民の方から「ありがとうございます」「いつ建物が倒壊する不安だった。ようやく安心して寝ることが出来ます」といった感謝のお言葉を頂くことがあります。仕事として行っていることですが、依頼者だけでなく、周りの人から感謝のお気持ちを伝えられる時はこの仕事の一番のやりがいを感じるときです。
こうなったらいいな編
・ほこりが舞わないから雨ふってほしい
実は、ゴミ整理/遺品整理の作業は晴れも日より、雨が降ったほうが良いのです。
なぜなら、晴れの日はホコリが舞い、雨の日はホコリが舞わないので、雨の日の方が作業しやすいのです。これは、ひとそれぞれの部分が大きいかもしれませんが、私達の会社では、雨が降った方がみんなテンションが高いという一般的には逆の減少が起きています。
まとめ
みなさん、いかがでしたでしょうか。
普段、あまり関わりのない私達の仕事を変わった角度から紹介しましたが、少しでもイメージが掴めたでしょうか。これから夏のシーズンに入るので、更にやばいものが見つかると思います。その中で紹介できるものは、今後も記事の中で順次報告していきます。