遺品整理、処分するもの、買取できるものまとめ

遺品整理、処分するもの、買取できるものまとめ

身内や、近しい方の急なご不幸。遺品整理はそれらに合わせて少なからず必ずやってくるものです。ここでは家具や家電、その他のものについて、それぞれをどう処分すればいいのか、また、買取りは可能なのか、などをご紹介していきたいと思います。

新常識!捨てる前に買取を検討!!

いざ手を付けようとしても、「何をどこから」「何を急ぐのか」など詳しく知る方は少ないですよね。亡くなられた方とご一緒に住んでいた場合ならあわてずに進められることも、遠方に住んでいる場合、賃貸だった場合、などの際にはご遺族の負担は大きくなります。また行政に依頼すると金額面でも大きな負担になりますよね。

実は遺品はリサイクルショップで買取ってもらえることがあるのをご存知でしょうか?買取を利用すると、処分費用を抑えられ、費用面でも安心して遺品整理を進めることができます。不用品と思っていた古い書物・使い道がわからないもの、このようなものも一度リサイクルショップに相談することをお勧めします。

では、何が買取できて、何を処分すればいいのかを見ていきましょう。

買取してもらえるもの

<大型家具:ダイニングセット>
テーブルだけ買取ってもらいたい、椅子だけ買取ってもらいたい、などの希望に合わせた買取方法もあります。また、民芸家具・人気の北欧デザイナーズ家具は高額買取が期待できます。

<大型家具:ベッド>
自治体に処理をお願いする・解体し小分けにして捨てる・粗大ごみ処分業者にお願いする…などがまずは思いつくかもしれません。しかし比較的安価ではありますが、買取ってもらえる可能性があります。お金がかかる処分方法より、無料でも引き取ってもらえる方がいいですよね。

<大型家具:介護用ベッド>
普通のリサイクルショップでは買取ってもらえませんが、介護用品専門店で中古を扱っているお店があるので探してみましょう。また、買取してもらえなかった場合は、地域の福祉施設などに寄付できるか問い合わせてみてはいかがでしょうか。

<大型家具:ソファ>
ヘタっていたり、生地が破れたりなどがない場合は、買取可能な場合があります。ブランド品かノーブランドかで大きく差が出るものですが、一度リサイクルショップにご相談してみるのもいいでしょう。

<大型家具:タンス>
日本に代々伝わる桐ダンスなどは、ノーブランドであっても高く買取ってもらえることが多い様です。無名でもきれいに使っていれば、買取可能かもしれません。

<大型家具:食器棚・レンジ台>
状態にもよりますが、買取可能です。ご遺族が解体するには大きすぎるものですよね。食器棚は古いものでもアンティークとして取り扱われることもあります。

大型家具の処理は頭を悩ますところですよね。古いものでもブランド家具やデザイナーズ家具である場合、高額買取が期待できます。ノーブランドであっても、高値は期待できませんがいくらかで買取してもらえたり、買取は無理でも無料で引き取ってもらえたりする場合もあります。ご自身で解体したり、運んだりするのは大変な作業です。大型家具こそ、一度リサイクルショップへのご相談をお勧めします。

<小型家具>
どちらのご家庭でも1つはありそうなカラーボックスや小さな椅子、こちらも安価ではありますが、きれいな状態のものは買取可能でしょう。昔はったシールの跡がとれない、などという場合は、解体して処分することをお勧めします。

<液晶テレビ>
液晶テレビは買取可能です。年式が新しいものほど高額買取が期待されます。更に40インチ以上の大きな液晶テレビはさらに金額が大きくなる傾向です。

<エアコン>
状態がいいもの、丁寧に使っているものですと買取が期待できます。リモコンも忘れずに保管しておきましょう。

<冷蔵庫>
年式が古くあまり使っていなかったものより、使用頻度が高くても年式が新しいもの方が高く売れます。

<掃除機>
掃除機市場はとても活況で、新しいモデルがどんどん出てきます。また今はサイクロンが主流となってきていますが、紙パックの掃除機も需要があります。古くてもまだ使えるものでしたら一度相談をお勧めします。

<ブルーレイ・レコーダー>
比較的高額買取が期待できる商品です。「中古でもいいから欲しい」という需要はあるので、ハイスペックなレコーダーほど査定価格は高いようです。

<オーディオ機器>
他の家電は年式が新しいものの方が高額買取を期待できますが、オーディオ機器に関して言えば、販売年式が古くても高額買取が期待できるレアなものです。20~30年前のものがブランドや製品によって何十万円もの値がつく場合もあります。

<食器洗い機>
あまりリサイクルショップで見かけませんが、欲しいという需要は高いようです。きれいに使っているものであれば買取可能です。水漏れなどの故障がみられる場合は、買取不可の可能性もありますので、見積もり前に相談するのもいいですね。

<洗濯機>
こちらも最新のものほど高く売れます。人気はドラム式のようですが、もちろん縦型の需要も安定的にあります。10年以上前のものは買取不可の可能性もあるので、一度ご相談を!

<電子レンジ>
電子レンジも年代が新しいもの、またレンジ内の状態などで査定金額に差は出るものの、生活必需品なので需要は高いです。動かないものは処分した方がいいかもしれません。

<ガスコンロ>
2008年以降に取り付けられたものは買取可能です。(2008年以前は安全センサーがついていないので法律上買取不可)お店によって基準はありますが、問題なく使用できるものであれば買取可能です。取扱説明書や小さな部品などもあればいいでしょう。

<照明器具>
生活に必需品の照明器具は需要が高いものの1つです。値段はデザイン性や綺麗かどうかで査定金額に差は出るようです。

<パソコン・スマートフォン>
データ全消し・初期化の作業が必要ですが買取可能です。また故人の大切なデータはきちんとバックアップを取ってから買取してもらうといいですね。

<フィルムカメラ>
アナログながら人気はあります。ただ、レアなフィルムカメラと普通のフィルムカメラでは査定価格に大きく差があるようです。カメラ専門で買取しているサイトもあります。

<デジタルカメラ>
デジタルカメラ・一眼レフ・ビデオカメラ・ポラロイドカメラ・WEBカメラ…カメラの種類も多々ありますが、ほぼ買取可能でしょう。安定的に人気があるので、ある程度のお値段は期待できるでしょう。

<バイク>
乗れるバイクはもちろん、動かなくなったバイクも状態が良ければ買い取ってもらえることがあります。また部品のみでも対応してくれるところがあるので、ご遺族がバイクに詳しくなくても、もしかしたら高額買取可能なものが眠っているかもしれません!

<骨董品・アンティーク>
TVの番組でもあるように、驚くほどの価値がある可能性もあります!保存状態にもよりますが、骨董品・アンティーク・フィギュア・模型・食器類などは一度鑑定に出してみるのがいいですね

<絵画>
詳しい方でないとその価値はわかりにくいものですが、もしかしたらそれなりの価値があるものかもしれません。一度リサイクルショップに相談することをお勧めします。

<宝飾品>
おそらくどなたの目から見ても、宝飾品や貴金属にはそれなりの価値があることがわかると思います。デザインが古くても、使われている金銀・プラチナ・パール・ダイヤモンド・その他希少価値の宝石は、いつの時代でも価値は変わらないでしょう。

<時計>
ブランド時計などは古くても価値のあるものとして扱われます。

<衣類>
ブランドものや毛皮・本革のものは買取ってもらえることが多いです。しっかりと形見分けをした後に残った高額衣類は買取ってもらいましょう。

<着物>
専門のリサイクル業者に依頼することをお勧めします。着物は何代にもわたって引き継がれる日本の伝統文化です。加賀友禅や西陣織などブランド力のある着物は高額買取が期待されます。

<金歯>
かなりレアかもしれませんが、高く買い取ってもらえた、という声も聞きます。金歯は溶かしてしまえば指輪と同じように金として取引されます。

<メガネ>
金縁の眼鏡も金として取引されるので、買取可能です。

<化粧品>
新品で未開封の状態のものになりますが(ビニール包装・内蓋を開けた時点で中古品となり買取価格が下がるか、店舗によっては買取不可)、買取可能です。特に限定化粧品などは人気商品のようです。

<勲章>
個人に贈られた勲章でも、“歴史的価値”と、美術品としてコレクターの人気があれば、高価格が期待できるものです。興味のない方からすると、ただの勲章ですが、コレクター向けの商品は高く評価されます。

<洋酒>
高級酒や年代物は買い手が多くいるので、すぐに売れ、人気の商品となっています。高いものだと何十万の価値がつくので、飲んでいない洋酒は売ることをお勧めします。

<将棋盤・囲碁>
故人の生前の趣味として日常的に使っていたものでも、素材や状態によっては数万で売れる場合があります。処分する前に見てもらいましょう。

<フィットネス器具>
特に大型フィットネス器具は処分に困る一つ。買取ってもらえるかはその機種の人気にもよりますが、「ランニングマシン」「ブルブル振動マシン」「エアロバイク」などは一度相談するといいでしょう。

<釣竿>
最近では女性にも人気の釣り。「中古でもいいからいいものを使いたい」、という需要はあります。中古の釣竿を取り扱っている釣具屋があるので、相談してみるといいですね。

<本>
専門書などは思いのほか高く買取ってくれるようです。また戦前に発行された古書、著名作家の初版本なども人気です。地域の図書館などが不要な本を募っていれば持っていくのもいいですね。

<おもちゃ>
昔遊んだおもちゃが押入れから出てくることはよくあります。こちらもコレクターにはのどから手が出るほど欲しいものかもしれません。昭和のグリコのおまけ、人気キャラクターのおもちゃなどは高額買取が期待できます。

<ぬいぐるみ:1>
ハイブランド(エルメス・グッチ・プラダなど海外ブランド)のものは取り扱っている業者は多い様です。また老舗メーカー(ドイツのシュタイフ社のテディベアなど)など、コレクションされている方の多いものは人気があるようです。

<ぬいぐるみ:2>
数量限定・地域限定、期間限定のものも、モノによっては買取価格がつくこともあります。また無名なぬいぐるみ(ゲームセンターでとったなど)も、1円などの安価ではありますが、引き取ってくれるところもあるようです。

<農具・農機>
大型農具・小型農具など、その多くは買取可能なものです。業者にもよりますが、「古くてどこも引き取ってもらえない」などという相談も受け付けてくれるところもあります。

<仏壇・仏具>
お線香立て・お鈴等は、よく見ると貴金属の場合があります。仏像の価値は年代や作られた歴史上をみて付加価値がついたり、芸術品として取り扱われたりします。

処分してもらえるもの

<布団>
比較的処分される方が多いのが布団です。布団そのものが新しい場合は打ち直しなどをして再利用もできますが、古くて処分したい場合は「粗大ゴミに出す」「小さく切って可燃ゴミに出す」「不用品回収業者」に依頼する、などという方法がとられることが多い様です。

<日常使いの食器>
ブランド物の食器や未使用の食器は、リサイクルショップに持ち込むことをお勧めしますが、日常使いで使用感のある食器は、形見分け後、自治体のルールで処分することが多いようです。

<ブラウン管テレビ>
ブラウン管テレビは「家電リサイクル法」によって回収方法が定められているため、買取不可です。処分方法はいくつかありますが、家電量販店にお願いするといいでしょう。

<パソコン・スマートフォン>
2003年10月以降に日本国内向けに販売されたパソコンについては「PCリサイクルマーク」がついており、パソコンメーカーに無料で廃棄してもらえます。それ以前のパソコンも「回収再資源化料金」を払えばパソコンメーカーが廃棄してくれます。
スマートフォンについても廃棄の場合、万が一のことを考えて、データを削除しましょう。

<大きな金庫>
意外と引き取り先がないのが現状です。引き取ってもらえても万単位でお金を払わなければいけないことも。

<自転車>
故人が使っていた自転車であれば、かなり古くなっている可能性もあり、買取ってくれる業者を探すのも大変でしょう。リサイクルショップに相談することをお勧めしますが、ご自身で処分する場合は防犯登録の抹消をしたうえで、自治体のルールに沿って処分してください。

<電動付自転車>
バッテリー以外は自治体のルールに沿って処分してください。バッテリーは大手自転車販売店で引き取ってもらえる可能性があるので問い合わせてみてください。

<ガスコンロ>
2008年以前に設置されたガスコンロは現在の法律を満たしていないため、買取も不可となっています。

<洋服>
ネームの入った着古したスーツや下着・その他、他の人では着用出来ないものは処分する方が多いようです。

<仏壇>
寺院との付き合いがなく、ご自身の家に置き場所がない、などという理由で処分されるか方も多くいらっしゃいます。菩提寺でなくても引き取って下さるお寺もあります。またこちらは有料になりますが、仏具店も引き取りサービスを行っているところがあります。

<雛人形・五月人形>
リサイクルショップでは残念ながらあまり需要がないのが、こちらの人形。でもただ捨てるには忍びない品物ですよね。人に譲ったり、福祉施設に寄付したり、ネットオークションを利用するなどの方法で、次の方に大切に使ってもらえるようにしたいですね。

遺品の供養もしてもらえるって本当?

業者によっては、きちんとした提携先寺院や自社の供養施設などで遺品を供養してもらえるところもあります。故人の愛用していた品物、仏壇や神棚、買取には至らなかったけれど、そのままゴミとして捨てるのは忍びない…、そんなご遺族の方もいらっしゃいますよね。また買取ってももらえる際も、「仏様を売っていいの?」と仏具に手を出すのはタブーとお思いの方も多くいらっしゃいますが、しっかりとしたお寺で魂抜きをすれば、ほこりをかぶった状態でいるより、ご先祖様もご遺族も心安らかなのではないでしょうか。
遺品整理の会社を選ぶ際、供養してくれるかしてくれないかで選ぶのもポイントですね!

いかがでしたでしょうか。家の中の品物は、大きな破損・目立つ傷などがなければ、大概のものは買取ってもらえる可能性があります。遺品整理はご遺族にとって時間もお金もかかるとても大変な作業です。粗大ごみとして出すのも費用がかさみます。また大型家具をご自身で移動するのは無理があります。「売れるか売れないか…」とお悩みの場合は、リサイクルショップに相談するとよいでしょう。
依頼する際もどの商品を依頼するかリストを作り、何社か見積もりを取って頂くと、ご遺族の意向に沿った方法で遺品整理が進むのではないでしょうか。

 

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