遺品整理の1つである形見分け。いつまでに、どんな人に贈りたいかが決まっても、そもそも一体どんな形見分けの品があって、何を誰に贈ればいいのか悩みますよね。今回は形見分けの品の準備方法についてご紹介します。
故人の希望がないかを確認しよう
生前に、故人がエンディングノートや遺言状に形見分けの希望を記していたり、誰かに希望を伝えていたりする可能性があります。やはり何よりも故人の意向に沿って形見分けをするのがベストだと思いますので、故人の希望がわかるものが残っていないのか、確認しましょう。
もし見つかった場合は、遺品の中から指定の品物を探しましょう。故人が希望する形見分けの品が、誰にとっても大切なものだとわからない場合もあります。遺品整理の際、間違って処分されてしまわないようにしなければなりません。
形見分けの品を分類しよう
故人の希望に沿って探すという可能性もありますが、希望がわからないことが多いです。そうなると膨大な遺品の中から、形見分けをすべき品物を遺族で決めることになります。遺品整理の際に分類するのは、形見分けするものの他にも、財産分与するもの、そのまま保存するもの、寄贈するもの、処分するものと分類は多岐に渡ります。
寄贈と処分は後でも考えられますが、財産分与すべきものを勝手に誰かにあげたり処分してしまったりしては問題があります。また処分してしまってはもう元には戻りませんよね。まずは財産に値するものを選び出した上で、形見分けの品を決めていくと良いでしょう。
形見分けリストを作ろう
遺品整理の際もリストアップして進めると良いですが、その中で形見分けとして分類したものをさらに細かくリスト化しましょう。
形見分けとして贈る品のリストと形見分けを贈る人のリストを作成し、全体像を把握しながら進めていくと良いと思います。エクセルでのリスト化がオススメです。
しかしパソコン操作に慣れておらず、どうしてもパソコン上でリスト化して振り分けていくのが難しい人もいるでしょう。その場合はまず手書きで作成した形見分けの品リストをコピーしましょう。そしてそのコピーを一品ずつ切り分け、手作業で誰に贈るのかを振り分けてから、最終的なリストにまとめても良いと思います。
形見分けの品を綺麗に整えよう
故人の思い出が詰まっているからと言って、そのままの状態で渡すことはやはり失礼です。可能な限り綺麗に整えた状態で贈りましょう。
衣類であればただ洗濯するだけでなくクリーニングに出すのが望ましいです。バッグや時計なども、できれば一度プロに磨いてもらうと良いですね。
また着物を形見分けしたいとしても、全く着る機会がない場合もあります。そう言った場合はリメイクをしてポーチや巾着の形で贈った方が喜ばれることもあるでしょう。クリーニングに出す前に、確認してみると良いかもしれません。
遺品整理と合わせて業者にお願いしよう
仕事が忙しくゆっくり遺品整理をする時間がなかったり、体力的に遺品整理をすることが難しかったり、膨大な遺品の中から形見分けの品を探し出すこと・選び出すことができなかったり、様々な問題に直面することがあります。
そんな時、やはり頼りになるのはプロの方です。
遺品整理のプロの方々は形見分けの品を探し出すことにも慣れています。自分たちでは気付かず捨ててしまったかもしれないようなものを、見つけてくれることもあります。そして何よりスピードが違いますので、49日に間に合わせたいなど、時間的な制約がある場合にも大変助かりますよね。遺族は遺品を前にすると故人を思って手が止まってしまうこともあるかもしれません。そう言った意味でも業者の方にお願いするメリットがあると言えるでしょう。
形見分けの準備についてご紹介してきました。遺品整理を行う際に、形見分けを前提とした分類は高い確率で必要です。分類や処分を自分一人で判断できないこともありますので、できれば誰かと一緒に進めると良いと思います。業者にお願いする際も、「ここはこうして欲しい」逆に「ここはこうしないで欲しい」というような最低限の希望はしっかり伝えるようにしてください。
故人を偲んでくださる方へ最適な形見分けができると良いですね。