遺品整理で知っておきたい!保険の手続きと遺品整理のための保険

遺品整理で知っておきたい!保険の手続きと遺品整理のための保険

遺品整理では故人が加入していた保険を確認し、速やかに手続きを行う必要があります。また近年は遺品整理のための保険も登場し注目を集めています。そこで、今回は故人の保険の確認方法、手続きの仕方、遺品整理に関する保険について解説します。

故人が加入していた保険の調べ方

1.保険に関する書類、または通帳を確認する

保険に加入しているのであれば、「保険証券」が保険会社から自宅へ郵送されているはずです。これは、保険金請求のときに必要な書類ですので、貴重品とともに保管されていることが考えられます。貴重品の保管場所を丁寧に探してみてください。

また、保険証券とは別に、毎年保険会社から年末調整に必要な書類が送られています。「生命保険料控除証明書」というもので、この書類からも保険の契約内容が確認できます。

いくら探してもこれらの保険書類が見当たらない場合は、保険料の引き落としはないか、故人の金融機関の通帳の記載内容を確認してみましょう。

2.保険会社の粗品を確認する

保険会社は契約者に対し、年末のご挨拶や、契約更新のタイミングなどで定期的に粗品を送っている場合があります。
例えば、保険会社の名前や連絡先が記載されたカレンダーや、保険会社のキャラクター関連のグッズなどが故人の自宅にありませんか?そうした粗品から契約会社を見つけ出すことができます。

3.故人の勤務していた会社に確認する

故人が会社を通して団体保険に加入している場合、保険料は給料天引きで支払われます。つまり、団体保険については勤務先の会社に問い合わせてみると、加入している保険が判明するのです。

保険金請求の手続きについて

保険金というものは契約者もしくは受取人が請求しない限りおりることはありません。また、保険金の請求は亡くなった日から2か月以内に申請しないといけません。想像以上にあっという間に過ぎてしまう期間なので、注意しましょう。

1.保険金の請求方法と手続きに必要な書類

保険金の請求には、事前に準備するべき書類が多くあります。保険の受取人は役所に死亡届を提出後、なるべく早めに保険会社に連絡をしましょう。

保険会社に連絡を入れると以下のことを確認されます。これらについては、すぐに答えられるように事前に準備してから連絡するようにしましょう。

・保険証券の番号
・契約者(故人)の名前
・故人の亡くなられた日
・亡くなられた原因(事故や病気など)
・亡くなられる前の入院や手術の有無
・受取人の名前、連絡先

連絡をした後、保険会社から受取人のもとへ書類が一式送られます。確認後、必要書類を揃えて提出します。
保険会社に提出する書類は主に以下の通りです。提出書類は状況によって異なりますので、何が必要か保険会社に確認をしてから準備するほうがいいでしょう。

・保険証券
・死亡診断書
・被保険者の住民票
・受取人の本人確認書類
・戸籍謄本(全部事項証明書)
・事故状況報告書(災害の場合)
・交通事故証明書(交通事故の場合)

戸籍謄本(全部事項証明書)は、本籍地が遠い場合郵送請求となり時間がかかりますので、注意しましょう。

2.保険証券が見つからなかった場合

もし、遺品整理で「保険証券」が見つからなかった場合は、再発行の手続きを保険会社に依頼します。再発行には「証券記号番号」が必要です。証券記号番号は保険証券以外に、領収証や契約のしおりなどに記載されており確認できますので、それらが故人の自宅に残っていないかを探してみてください。

証券記号番号が分かれば、「保険証券再発行請求書」、「契約時に使われた印鑑」「契約者の印鑑証明書」「請求者の本人確認書類」を提出することで保険証券を再発行してもらえます。詳細は保険会社によって異なりますので、必ず契約先の保険会社に確認してくださいね。

3.受取人が保険の手続きをできない場合

諸事情により受取人が手続きをできない場合は、行政書士や司法書士事務所に相談すれば手続きの代行を行ってくれます。手続きを代理人に依頼するケースでは、本来の手続きの際に必要な書類以外に、別途提出書類がありますので、保険会社に問い合わせをしましょう。

遺品整理のための保険について

「遺品整理」はかつて遺族が行うことが一般的でしたが、少子高齢化がすすむ近年、専門業者に依頼するケースが増加しています。

遺品整理を業者に依頼する場合の相場は、部屋の広さや遺品の量によって異なりますが約5〜120万円と言われています。高額になりえる遺品整理の費用に充てることを目的とした「遺品整理に関する保険」が今注目を集めています。

「遺品整理のための保険」には大きく分けて、賃貸住宅のオーナーが契約するものと、個人が契約するものがあります。それぞれについて解説しましょう。

1.賃貸住宅のオーナー向けの保険

身寄りのない高齢者が、賃貸住宅で孤独死し時間が経ってから発見されるケースは、今や社会問題になっています。孤独死の場合、遺族や連帯保証人に連絡がつかないことが多く、結果として部屋の片づけやリフォームなどの費用はオーナーの実費になります。

それだけではなく、孤独死があった部屋は長期間空室が続いたり、部屋の家賃の値引きをせざるをえなかったりという事態を招きます。そうしたリスクに備えるための保険です。

2.個人向けの保険

自分の死後に親戚や賃貸契約の保証人、賃貸住宅のオーナーなどに迷惑をかけないため自分でリスクに備える保険です。

こうした保険がうまれたことによって高齢者の入居を敬遠するオーナーが減り、結果として高齢者の方の生活が安定することにつながっていきます。賃貸物件に住む一人住まいの高齢者にとって、お守りがわりになる心強い存在といえるでしょう。

まとめ

遺品整理の際の保険手続きには必要書類が多く、受取人に想像以上の手を煩わせることになりかねません。もしもの時に慌てないためにも、どんな保険に加入しているのかを家族や親族と事前に確認しあっておくといいですね。

一方、これからどんどん需要が増えつつある「遺品整理のための保険」。持病がある方でも加入ができるものや、保険料がリーズナブルなものが多いようなので気になる方がぜひ調べてみてはいかがでしょうか。

 

遺品整理が悲しい思い出になる前に。トラブル事例と対処法まとめ。

いつから始める?遺品整理の開始時期について

SNSでもご購読できます。