遺品整理と不用品回収の違いとは?遺品整理業者を選ぶポイント!

遺品整理と不用品回収の違いとは?遺品整理業者を選ぶポイント!

高齢化が進み、遺品整理は急速に需要が増えています。遺品整理を取り扱う会社を調べたとき、その数に驚かれた方もいるのではないでしょうか。とはいえ、まだまだ歴史の浅い業態です。遺品整理を取り扱う会社の選び方についてポイントをまとめてみました。

遺品整理の需要が増えた背景

「遺品整理」という言葉が世間一般に知られるようになったのは、ここ最近の話です。映画や小説の題材として注目されたことも大きいでしょう。
それまで、故人の物を処分する際は、いわゆる「便利屋さん」と呼ばれる業者の方が不用品回収の一環として行ってきました。高齢化が進み、「人の死に関わる仕事」が成長産業の一つと認識されると、多くの企業が遺品整理の仕事に新規参入するようになりました。しかし、中には利益だけを重視した企業が潜んでいるもの事実です。

遺品整理と不用品処分の違い

不用品回収や断捨離と遺品整理は分けて考えた方がよいでしょう。作業の内容は似ていますが、不用品回収となると基本的には「必要ないもの」と判断し、一般ごみや粗大ゴミとして処分されます。一方、遺品整理は「お焚き上げ」と呼ばれる寺社での供養を行ってから処分されることが多いようです。
供養される分、遺品整理の専門業者に頼むと不用品回収より費用が高くつくことが予想されます。供養を必要とするかどうか、故人や親族の意向、実際に処分をされるご自身の気持ちにもよりますので、不用品処分とするのか遺品整理とするのかは、納得できる方を選ばれるとよいと思います。

信頼できる業者を見分けるポイント

冒頭でもお伝えしたように、遺品整理を謳っている業者は数多くあります。その中から信頼できる相手かどうかを判断するためのポイントをいくつかあげてみました。

・金額設定が明瞭であるか
・各種業務における許可を受けているか(古物商許可、産業廃棄物収集運搬許可など)
・遺品整理に関する資格取得者が在籍するか(遺品整理士認定番号を取得している)
・協会が認定する遺品整理管理基準適合会員企業であるか
・回収処分、買取、供養、清掃など一連の作業を担っているか
・遺品整理の作業当日、依頼者が立ち会うことを断らないか
・処分品でないものの物損について補償があるか
・事前の説明に時間を割いてくれるかどうか

ここに書かれているチェック項目はほんの一部であり、全てではありません。実際は不用品回収か遺品整理かの判断で確認すべき内容も違ってくるかと思います。
しかし、ポイントの最初にあげた「明瞭な金額設定」については、重要視してください。一般的には、遺品整理を行う部屋の広さによって金額が設定されているはずです。そこに、物品の量、作業を行う場所の階数や搬入経路、駐車スペースなどを確認して追加料金が発生します。このあたりの増減は引っ越しの見積もりに似ているかもしれませんね。

金額設定があやふやで相場より低い金額で設定している業者は、後から法外な追加料金を請求してきたり、大事な遺品を不法投棄したり、トラブルを起こしかねません。そんなことになったら、一番悲しむのは天国へと旅立った故人ではないでしょうか。残された遺族も後味の悪いものです。業者の方からすれば、遺品はお客様の所有物なのかもしれません。しかし、遺品に残された思いを汲みとり、気持ちよく丁寧に最後の荷物を運び出してくれる、そんな会社を選びたいですよね。

遺品整理の機会はそう何度も訪れるものではありません。賢い判断で、信頼できる相手に頼みたいものです。もし、遺品整理にかける時間に猶予があるのであれば、実際に数社比較するのもよいかもしれません。大事な遺品をお願いするのですから、信頼できる担当者に頼みたいものですね。

 

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