遺品整理で押さえるべきポイント、急がないといけないケースとは?

遺品整理で押さえるべきポイント、急がないといけないケースとは?

遺品整理と言われても、ピンとこない方が多いかもしれません。人はいつか亡くなります。また想像以上のものを遺すことがほとんどです。その時が来た時に慌てないよう、基本的な知識を身につけておくと安心ですよね。今日は遺品整理の基礎知識をご紹介します。

そもそも遺品整理とは?

故人が遺したものを整理することです。思い出があるものが多いとは思いますが、すべてのものを残しておくわけにはいきません。仕分けをして、必要なものは遺品として残し、その他のものは処分することになります。
基本的に家族・親類がなくなったときに関わる可能性があります。
遺品とは何かというと、例えば冷蔵庫や洗濯機、テレビ、掃除機といった生活家電もそうですし、ソファやベッド、本棚などの大型家具もそうです。食器棚の中には食器やカラトリーが入っていますし、本棚には本、洋服ダンスにはたくさんの洋服があります。他にも手紙や日記、写真、貴金属類など、実に様々で多量な遺品を整理することになります。
形見分けと言って、故人残したものを分け合うこともありますが、これも遺品整理の一部と言えます。

遺品整理はいつ行うの?

遺品整理の中でも重要な部分を占めているのが形見分けです。形見分けについてはまた別の機会に詳細をご紹介しますが、この形見分けのタイミングが遺品整理のスタート時期と関わっていると言えます。
大切な人を亡くして悲しみに暮れている中、なかなかそこまで気持ちが追いつかないということもあると思いますが、一般的に仏教の方であれば49日に合わせて遺品整理スタートすることが多いようです。というのも、49日間は故人の冥福を祈る期間とされているからです。
ちなみにキリスト教では形見分けという習慣はなく、神式は五十日祭のころに行うことが一般的であるようです。
宗教上の縛りがない場合は、できるだけ早く行う方が良いかもしれません。遺品整理は労力がかかりますので、時間が経ってしまうとスタートのタイミングを失ってしまう可能性もあります。また相続の手続きの前に行った方が良いという事情もあります。

遺品整理をより急がなければいけない場合とは?

実は、そこまで待てない場合もあるのです。
それは故人の住まいが賃貸であった場合です。同居の親族がいたり持ち家であったりすればゆっくり時間をかけて片付けることが可能ですが、賃貸であればそういうわけにもいきません。短ければ一週間、長くても1ヶ月程度で整理する必要が出てくる可能性が高いです。
金銭的に余裕があれば片付けが終わるまで借り続けるということも可能ですが、難しい人の方が多いのではないでしょうか。
また持ち家であった場合でも家族親類が皆遠方に住んでいたら、どこかのタイミングで一気に整理する必要が出てくるでしょう。
さらに、あって欲しくないことではありますが、離れて暮らしていたために亡くなったことにすぐに気がつけないという可能性も0ではありません。そういった場合は、清掃も含めて急いで遺品整理をする必要が出てくるでしょう。

遺品はどのように分類できる?

大きく4つに分けられると思います。
①お金や通帳、株券、宝石などの財産、貴重品
間違って処分してしまわないように、優先的に探して保管すべきものです。注意しなければいけないのは、高価な遺品は相続財産とみなされて贈与税が発生することです。法律上は宝石類なども相続税の対象です。

②再利用できる可能性がある冷蔵庫やテレビ、食器棚やテーブルなどの品

③手紙や写真、個人がずっと使っていた趣味の道具などの思い出の品
こちらはゴミなのか思い出の品なのか、本人または家族でなければ判別する   のが最も難しいものかもしれません。

④廃棄すべき品
明らかなゴミ以外にも、壊れた家電製品や家具など、大きいものが残っていることもあります。

⑤以上の4つに分類できない、その他のもの

故人のためにできる最後の仕事とも言える遺品整理。今日は基礎の基礎をご紹介しました。
その時が来たら慌てずに対処したいものですね。

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